会社設立に必要な資本金と融資についての重要知識とは

こんにちは。やすだ会計事務所の代表税理士保田です。

これから会社設立に向けて準備を始めようかとお考えの皆さん、現在手元においくらほど資金をご準備されていますか？

また、資本金の設定はお決めになりましたか？

会社設立にあたり最初に準備が必要な資本金と融資による資金調達、これに関する知識が不足していては会社を設立することは難しいです。

そこで今回は、会社設立に際して重要な資本金と融資に関する情報をお伝えします。

• そもそも「資本金」とは？

会社の資料を読むとよく見かける「資本金」の文字ですが、果たしてこの資本金とは一体何なのでしょうか？

また、会社を設立するにあたり資本金はどれくらい必要なのでしょうか？

• 資本金の意義

資本金とは、「会社の設立時に事業主が用意した会社を運転する為の資金」を意味します。

よりわかりやすく言うと、社長さんが会社を建てるときにいくら用意したかという意味です。

資本金の額が大きければ大きいほど、事業スタート時の自己資本割合が大きいということなので、会社としての信頼度が増します。

• 資本金はいくら必要？

では会社を設立するために資本金は具体的に何円ほど準備する必要があるのでしょうか。

「会社を建てるんだから1000万円くらいは必要じゃないの？」とお思いの方は少なくないかもしれません。

実は、資本金は「1円以上」であればいくらでもいいのです。

会社を設立するにあたって、金銭的なハードルは意外にも低いのです。

• どんな融資が受けられるの？

資本金は1円以上であればいいとはいえ、実際事業をするとなるとお金を借りなければ難しいのが現実です。

では、今から会社を始めようと意気込む事業主さんは、一体どんな融資を受けられるのでしょうか？

お金を借りるとなると真っ先に思い浮かぶのは銀行かもしれませんが、民間銀行は融資の条件が厳しく、簡単に借りることは難しいようです。

そこで役立つのが「日本政策金融公庫」が行う、無担保、無保証の創業融資です。きちんと融資資料を準備し、必要最低限の資金さえあれば融資を受けることができます。

しかし、いくら資金に関する条件が緩いとは言え、資本金の額は大きければ大きいほど借り入れが容易になるため、まとまった資本金を準備するのが得策でしょう。

ご覧いただいたように、会社を設立するための資金に関する条件や借り入れの制度は整っており、一般的な起業に対するイメージに比べて、実際に起業する際のハードルは低いといえます。

ですが当然のことながら、大変なのは資金調達から安定を目指す過程です。

借り入れ前に将来のプランをしっかりと立てておきましょう。